駝鳥の戯言…

思った事、あった事をそのまま書く…うそは書かない…

ポルシェ911(997)

うーん。カイエン買いに行ったときに散々見て、乗りたくなって乗ってみた。よりによって、スピードイエローがあったので欲しくなった。996は自分的にはNGだったので、余計に気にいってしまった。
1)外観
まぁ先祖返り。個人的には996のタレ目、しかも目じりのオレンジがNGだった。マイナーチェンジでオレンジじゃなくなったけど、評判悪かったんだろうなぁ。ボクスターとも同じ様な顔してるし。ポルシェと言う車の見た目の好きなところのお尻もちょっとデザイン処理がポルシェっぽくない感じだったし、フロントもGT系が出てきて良くなった部分はあったけど、タレ目は最後まで続いた。カイエンのタレ目は逆に合っていると思うけど。矛盾している??
と、996がNGだったので、997が出たときは正直ほっといた。その後、993の中古車市場価格が下ることが気になった。空冷にこだわっている人も多いと思うけど、あの996の見た目がNGなせいもあって、一時993が高騰したくらいだから、影響あるなと思った。実際は、小幅の下がりだけだったから、この手のクルマのリセールバリューは、やっぱり大したものだ。
2)内装
これも、996がNGだったので良くはなったと思う。あの、ボクスターと同じデザイン、素材ってのは、ちょっと…かなり抵抗があった。元々メータが重なっているデザインが嫌いなので、996が出たときは勘弁して…と思った。まぁ993までのあのメータ横並びが、スポーツカー然としているとことが気に入っていたこともある。今でも993シリーズまでのデザインを洗練させた形に戻って欲しいと思っている。カイエンは別の車だから気にならないけど。
デザインは、ポルシェ内部でも混沌としているのかな。どーも、これってアイデンティティを感じられない。ただ、ボクスターやケイマンなんかが出てきて余計ってところもあるけど、性格もデザインもGTカーとしての要素が色濃くなったと思う。クロノパッケージは個人的に要らない。
3)エンジン
空冷こだわり派の私としては、水冷…ってだけで抵抗があるけど、音質は空冷っぽいところを残していると思う。あの乾いた感じの音は好きかも。パワーは、代を重ねる毎にあがっているし、回転の落ちなんかもスパッとしているところは変わらないし…と言う意味では、空冷にこだわる必要はなくなってきているのかな。でも、相変わらずドライサンプだから、オイル代は大変だ。って、カイエンも一緒か。
4)総評
996のデビューから、それまでとはまったくの別車になってしまっての代替わりなので、あまり驚かなくなった。ドアを閉めたときのクラウンみたいな音とフィーリングは、やっぱり911として見てしまうと受け入れ難い。ふつーのクルマっぽい。この点もカイエンは、911じゃないから受け入れられるところが面白い。カレラ4も出たし、ターボもぼちぼち出るんだろうけど、やっぱりデザインアイデンティティは先祖返りっぽいところもあるけど、私の好きなポルシェではなくなってきている。まぁ時代の流れか。あんまり古いものにこだわりすぎるのも良くないのかな。とは言いつつも、RRに固執している辺り、メーカもユーザも911はこうあるべきは、変わらないところもあるからなぁ…フェラーリなんか、これっぽっちもポリシーを感じないが、イタリア人とドイツ人を比べることが間違っているか。石原都知事バリのフランス人差別じゃないが…F430は工業製品としての完成度も上がって、やっと安心して乗れる車になったみたいだけど。まぁ貧乏人の僻みかな。
別にポルシェフリークでもなく、ポルシェ崇拝主義者でもないが、911はやっぱり好きだ。フェラーリアストンマーティンマセラティも良いクルマだと思うし、それなりに欲しいとも思うけど、クルマとしての総合的な評価は、やっぱりポルシェになるのかもしれない…私個人としては。やっぱり安心して毎日の足にできるようでなければ、道具として駄目だと思うのが持論なので。
まぁ逆にポルシェ嫌いな人は、そういう実用的なところにプレミアとかスーパーカーを感じないからなんだろうなぁ。まぁこれも貧乏人の僻みかな。だって、1台しか持っていない車が必要なときに動かなかったら困るし(>_<")